英語がどんどん聞き取れる!リスニンガールの耳ルール30

英語がどんどん聞き取れる!リスニンガールの耳ルール30

著者:リサ ヴォート
出版:Jリサーチ出版
発行日:2015/10/27

ナチュラルスピードの英語は、音が変化したり、消失したり、連結する。それらのポイントを30にまとめた教材。

自分で言えれば、聞き取れるようになります」というのが本書の主張で、英語のフレーズを自分で発声しながら、音の崩れや連結を身に付ける。

文字から音声への橋渡し

日本語は文字と音声が1対1で対応する。

「インターネット」と書かれていれば、声に出すときも「インターネット」となる。

しかし、英語ではスペルで書かれた文字と音声が一致しない。

” internet “と書かれていても、音声として聞こえてくるのは「イナネッ」といった感じ。

英語の音声は常に変化したり、消失したり、連結する。日本語ネイティブにとって、英語のリスニングが難しい理由のひとつだ。

学習者の多くは、英語を音から学ばず、スペルを見ながら目で学んでしまっている。なおさらリスニングが難しくなる。

音の変化・消失・連結・強弱を集中学習

本書は、「変化する音をキャッチ」「音にならない音を見抜く」「2語・3語つなげて聞く」「音の強弱ルール」といったテーマを集中的に練習する。

  • But I は、「バットアイ」ではなく、実際は「バダイ」と聞こえる。
  • center は、「センター」ではなく、実際は「セナ(ー)」と聞こえる。
  • should take は、「シュッド テイク」ではなく、実際は「シュッテイッ」と聞こえる。
  • this apple は、「ディスアップル」ではなく、実際は「(ディ)サッポー」と聞こえる。
  • I got to は、「アイガットトゥー」ではなく、実際は「アガダ」と聞こえる。
耳ルール30

それぞれの学習項目には3つの例文があり、CD音声を使いながらリピーティング練習をする。

上記の画像にあるように、”let her” は、「レット ハー」ではなく、「レダー」と聞こえる。実際に自分でも、模範の音声を真似て「レダー」と聞こえたままの音声を口に出すことが大切。

聞き取るためには、自分で発声することが欠かせない

間違った音読はリスニング能力を下げる

本書のリスニング・ポイントは、音読・リピーティング・シャドーイングといった声に出す学習を積み重ねれば、自然と身につくことでもある。

しかし、一通り本書に目を通しておくことで、「音の変化・消失・連結・強弱」について、意識が向くようになる

特に、音読においては、文字を目で見ながら間違った発声をしている人が多いかも知れない。

” center “を「センター」と音読しているようでは、リスニング能力をむしろ下げてしまう。

模範のネイティブ音声を用意して、「聞こえたままの音」を発声しないと音読の意味はない。本書を読むとそのことを痛感することになる。

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