「中1英語」でここまで話せる書ける!

中1英語は侮ることができない

本屋に行くと「中学英語ができれば充分」と主張する英語教材が多い。本書はさらに徹底している。中学英語どころか、「中学1年の英語でここまでできる」という内容。

中学1年といえば”ABC”から習った記憶があるので、”Hello.”といった挨拶に毛が生えたくらいだろうと考えてしまう。しかし、本書を読んでみると、(著者の狙い通り)ビックリしてしまった。

たとえば、中1英語で書けるメールの実例がある。以下は、企業の社内メールを想定した内容である。

12月19日 3時に月例会議があります。今回は会議室が3号室から5階の5号室に変更になっています。
サイモンさんからのメールでご存知かも知れませんが、サイモンさんは2週間の出張に行っています。
会議では来年の新しいイベントについて話し合います。5分間で意見を述べてください。
会議後は忘年会が開かれます。ライラックレストランで5時にはじまります。
ご質問は私までお電話ください。

中学1年のときに習った英語を使えば、これだけのことが書ける。ほとんどの社内メールは中1英語で充分なくらいだ。(上記の内容を英語で書けない人は、中学1年の英語がわかっていないことになる)。

分不相応の教材は無意味

本書の狙いは、「英語は基礎が大切」と伝える点にある。中1英語でここまでできるのだから、中3までの「中学英語」をマスターしていれば、英語の意思疎通で困ることはないはずだ。

しかし、多くの英語学習者は、その基礎を固めないままで難しいものを学ぼうとする。上記の社内メールを英語にできない人は、どのような英語教材を使っているだろうか。おそらく、その人には難しすぎる教材をやって苦しんでいるのではないだろうか。

当サイトが10年前の開設当時から一貫して訴えていることでもあるが、「難しすぎる英語教材は無意味」になる。中学英語が出来ないなら、中学英語をしっかり固めるのが本道といえるだろう。

難しい教材を使えば英語力がつくような気がしても、それは幻想でしかない。外国語を習得するためには、むしろ簡単に感じる教材を「使いこなせるかどうか」に注目して取り組んだ方が学習効果が上がる。

自分に合ったレベルを探していこう

しかしながら、中学英語のレベルに戻って学習するのは、ちょっと気が引けるという人も多いだろう。新しい知識を学ばないと勉強した気がしなくて不安になる人もいる。

そこで、簡単なレベルの教材を併用したらどうだろうか。異なるレベルの教材を並行してやってみよう。(「英語教材組み合わせの考え方」の5番目を参照)。

思い切って易しいレベルの教材を使ってみると、知識を「蓄える」ことではなく、持っている知識を「使いこなす」ことに重点が移るはずだ。そのとき、「英語学習は楽しいものだったのか」と気づく人が多い。

また、易しい教材はスピーディーかつ大量に学習できる。大量に学習しているのに「お勉強」という意識はない。すると、外国語を知識としてではなく、身体感覚として経験するはずだ。基礎が固まるというのは、そういうことかも知れない。

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