ALL IN ONE

英文を短くして、文法別に並べてある

本書を読んでみると、いわゆる「英文読解」の教材と同じ構成になっていることに気がつく。

英文読解の教材は、まず長文があり、単語のチェックがあり、各センテンスの文法解説が続く。それにリスニング学習用の音声CDが付属する。

本書は、英文を2センテンス程度に抑えて、「例文」とした教材である。

結局のところ、英文があって、和訳があって、英文に出てきた単語・表現・文法を学び、音声が付属するという要素は、ほとんどの教材が同じなのだ。

そのため、「単語・熟語・文法・リスニングを1つの教材で学ぶ」という主張は、昔からの「総合英語」方式なので、コンセプトとしては古い部類に入る。

ただし、それが本書の価値を損なっているわけではなく、英文を短くして文法別に並べた工夫は、多くの学習者に支持されている。英語の長文を見せられると学習意欲が萎えてしまう人でも、本書のように短い英文なら継続しやすいはずだ。

文法・構文のチェック用に使う

文法が苦手な人にとっては、本書の解説だけで文法をマスターするのは無理がある。もっと詳しい解説がほしいと感じたら、英文法に特化した教材を参照するようにしよう。

文法を理解するためには、自分で英語を作る練習(パターンプラクティス)が欠かせないので、その意味でも本書1冊で済ますのは現実的ではない。

本書のメリットは、苦手とする文法項目を洗い出すことだと思われる。

DUOとの例文比較

「少ない例文で多くの知識を得る」という方向性はDUOと同じ。「ALL IN ONE」は、DUOに文法解説を付け加えたようなイメージがある。

DUOと比較されることが多い教材だが、例文が気に入るかどうかで「DUO」派と「ALL IN ONE」派に分かれているように思える。

このレビューを書いている評者は、どちらかといえば「ALL IN ONE」派。

DUOの例文は、「いろは歌」のように無駄なく重要単語を盛り込んだ点に特徴がある。例文は無駄がなさすぎて堅い印象がある。もっと長いセンテンスにすれば柔らかい英文になるのに・・・と思ってしまう。

その点、「ALL IN ONE」は、例文を1センテンスに限るわけでもなく、多少の冗長性は気にしていないので親しみやすい。

ということで、両者の使い分けは以下がお勧め。

  • 例文を丸暗記するつもりなら、キレのある例文で無駄のない「DUO」
  • 英文読解の教材のつもりで、単語や文法を学ぶなら「ALL IN ONE」

■リンク
→ 「ALL IN ONE」の公式ページ
「ALL IN ONE を作った理由」といったPRの他、「学習Q&A」「訂正」といった内容がある。

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