英語ミーティングの基本スキル

ファシリテーターの目線

副題に「グレートファシリテーターへの道」とあるように、本書ではファシリテーターのミーティングスキルを解説している。

ファシリテーターとは、ミーティングが円滑に行われるように調整する人のこと。ミーティングの目的を理解して、参加者との相互理解を深めながら、合意形成に導いていく。

いわゆる「議長」がファシリテーターの役割を果たすことが多いが、日常的なビジネスミーティングでは議長というポストをいつも設定するわけではない。

むしろ、ファシリテーターの心得は、ミーティングに参加する者なら誰もがわきまえるべきものだろう。

すなわち、自らの主張を通すといった自己中心的な発想ではなく、ミーティングを価値ある時間にするという高い目線のコミュニケーション・スキルである。

ミーティングに不可欠なスキル

1つ例をあげたい。 アクティブ・リスニング・スキルという項目では、相互理解を促すための応答法を解説している。

つたないコミュニケーションでは、「~をどのように改善できますか?」「いや、問題ないと思いますよ」といった会話になり、まったく議論が深まらない。

アクティブ・リスニング・スキルでは、「~さんが不満をもっている理由は思い当たりますか?」のように、議論を明確にするための質問を行う。

本書では、このような会話例を英語で対比させ、アクティブリスニングの必要性を解説する。そして、アクティブリスニングに有用な英語表現を学ぶ。「繰り返してもらう」「詳細を求める」「理解のために中断する」「自分の理解を確認する」など。

それほど特殊なことが書かれているわけではないが、腹の底から重要だと思える内容ばかりだ。

論点が広すぎて、日本語解説が主体

本書の特徴としては、ファシリテーターのスキルを紹介する日本語解説が多いこと。また、ミーティングスタイル、地域別のミーティングなど、論点がかなり広い。

そのため、英語教材としてのボリュームは少なめになっている。ミーティング英語の教材だと思って意気込んで買うと面食らうかもしれない。(ただし、ボリュームが少ないといっても、248の例文と状況別のモデル・ミーティングを収録したCDが付いているが)

本書のメリットは、なんといってもファシリテーターのポイントを広く浅く理解するのに適していること。ハイレベルなミーティングスキルに興味がある人が、最初に読む英語教材としてお勧めしたい。

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